スキャルピングとは

スキャルピング(Scalping)は、FX取引の手法の一つで、数秒から数分という非常に短い時間で取引を完結させ、小さな利益を積み重ねる手法です。1日のうちに何十回、何百回と取引を行うこともあります。

スキャルピングの基本

スキャルピングの特徴

取引時間:

  • 数秒から数分の超短期取引
  • 1日のうちに複数回の取引を繰り返す
  • ポジションを長時間保有しない

利益の狙い方:

  • 小さな値動き(数pips〜十数pips)で利益を確定
  • 1回の利益は小さいが、回数を重ねて総合的な利益を狙う
  • 損切りも小さく設定し、損失を最小限に抑える

スキャルピングのメリット

1. リスクが小さい

  • ポジションを長時間保有しないため、予期せぬ相場変動のリスクが少ない
  • 損切りを小さく設定できる

2. 資金効率が良い

  • 短時間で取引を完結させるため、資金を効率的に活用できる
  • レバレッジを高く設定できる場合がある

3. 心理的負担が少ない

  • ポジションを長時間保有しないため、心理的な負担が少ない
  • 損切りを素早く実行できる

スキャルピングのデメリット

1. 手数料の負担

  • 取引回数が多いため、スプレッド(手数料)の負担が大きい
  • 低スプレッドのFX会社を選ぶ必要がある

2. 集中力が必要

  • 長時間、画面を見続ける必要がある
  • 判断を素早く行う必要がある

3. ストレスが大きい

  • 短時間で判断を繰り返すため、ストレスが大きい
  • 感情的な取引になりやすい

スキャルピングに適した通貨ペア

流動性の高い通貨ペア

スキャルピングには、流動性が高く、スプレッドが狭い通貨ペアが適しています。

おすすめの通貨ペア:

  • USD/JPY(米ドル/円): 最も流動性が高く、スプレッドが狭い
  • EUR/USD(ユーロ/米ドル): 流動性が高く、スプレッドが狭い
  • GBP/USD(英ポンド/米ドル): 流動性が高いが、スプレッドがやや広い
  • EUR/JPY(ユーロ/円): 流動性が高く、スプレッドが狭い

避けるべき通貨ペア

避けるべき通貨ペア:

  • スプレッドが広い通貨ペア(例: トルコリラ/円、南アフリカランド/円)
  • 流動性が低い通貨ペア
  • ボラティリティが高すぎる通貨ペア

スキャルピングの手法

1. オーダーブック分析

オーダーブック(板情報)を分析し、買い注文と売り注文のバランスを見て取引を判断します。

ポイント:

  • 買い注文が多い場合は上昇トレンド
  • 売り注文が多い場合は下降トレンド

2. 価格アクション分析

ローソク足の動きを分析し、短期的な価格変動を予測します。

ポイント:

  • ローソク足のパターンを認識
  • サポートラインとレジスタンスラインを確認
  • ブレイクアウトを狙う

3. インジケーター活用

短期的なインジケーターを活用し、エントリーポイントを判断します。

おすすめのインジケーター:

  • 移動平均線(MA): 短期の移動平均線(5本、10本)
  • RSI(相対力指数): オーバーボート・オーバーソールを判断
  • MACD: 短期のトレンドを判断
  • ボリンジャーバンド: 価格の変動幅を判断

スキャルピングの注意点

1. スプレッドの確認

スキャルピングでは、スプレッドが利益に大きく影響します。

注意点:

  • 低スプレッドのFX会社を選ぶ
  • スプレッドが広がる時間帯(経済指標発表時など)は避ける
  • スプレッドを含めた損益を計算する

2. 損切りの徹底

スキャルピングでは、損切りを徹底することが重要です。

注意点:

  • 損切りラインを事前に設定する
  • 感情に流されず、機械的に損切りを実行する
  • 損失が拡大したら、すぐにポジションを決済する

3. 取引時間帯の選択

スキャルピングに適した時間帯を選ぶことが重要です。

おすすめの時間帯:

  • 東京市場: 9:00〜15:00(日本時間)
  • ロンドン市場: 17:00〜1:00(日本時間)
  • ニューヨーク市場: 22:00〜6:00(日本時間)

避けるべき時間帯:

  • 経済指標発表時
  • 市場が閉まる時間帯
  • 流動性が低い時間帯

スキャルピングの実践例

例:USD/JPYのスキャルピング

前提条件:

  • 通貨ペア: USD/JPY
  • エントリー: 150.00円
  • 利確: 150.05円(5pips)
  • 損切り: 149.98円(2pips)
  • 取引量: 1万通貨

計算:

  • 利益: 5pips × 100円 = 500円
  • 損失: 2pips × 100円 = 200円
  • リスクリワード比: 1:2.5

1日10回の取引を想定:

  • 勝率: 60%
  • 1日の利益: 6回 × 500円 - 4回 × 200円 = 2,200円
  • スプレッド(0.3pips): 10回 × 30円 = 300円
  • 純利益: 1,900円

まとめ

スキャルピングは、超短期で小さな利益を積み重ねる手法です。低スプレッドのFX会社を選び、損切りを徹底し、適切な時間帯に取引を行うことが重要です。スキャルピングは集中力と判断力が必要な手法ですが、適切に実践すれば、効率的に利益を上げることができます。

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